ハンドボール五輪アジア予選のやり直しがきまった。
【ハンドボール】IHFが東京での開催決定!五輪アジア予選
【ローザンヌ(スイス)10日】国際ハンドボール連盟(IHF)は10日、中東勢審判員の判定問題などで異例のやり直しが決まった男女の北京五輪アジア予選を、今月下旬に日本で開催することを決定した。会場は東京・国立代々木競技場となる。IHF幹部が明らかにした。日本ハンドボール協会も同日、受け入れを表明した。
「中東の笛」と呼ばれる不平等な審判に対し、国際ハンドボール連盟が待ったをかけた形になる。
公平でない審判はスポーツの公平性を損なうため、激しく糾弾されるべきだが、今回はこの点ではなく、「スポーツの国際化」という点について意見を述べたいと思う。
時をほぼ同じくして、日本野球もルール改正があった。
点差の開いた状態での盗塁を、国際常識に従って「野選」とし、盗塁数にカウントしないというものだ。
大差からの盗塁、記録上「野選」に…国際試合は7点差基準
プロアマ合同の日本野球規則委員会が10日、都内で開かれ、大差がついてからの盗塁は、記録上、「盗塁」とせず、「野手選択による進塁」(フィルダース・チョイス)として処理することを決めた。
米大リーグや韓国プロ野球などでは「守備側を侮辱する行為」として、暗黙のルールで禁じられており、国際的な慣例に従った。守備側が関心を示さなかったことを根拠に、公式記録員がその都度、判断する。
また、大差がついてから、走者を置いてセーフティーバントを試みてアウトになった場合も、「犠打」とはせず、打数を記録することを決めた。基準となる点差について規則委では「国際試合では7点差がついたら普通、盗塁はしない」としている。
いずれもプロだけの措置で、アマチュアは従来通りとする。
さらに驚いたことに、国際柔道連盟は「技あり」「効果」を判定からなくす案を出しているというのだ。
【柔道】国際柔連が「技あり」「効果」廃止案…全柔連は否定的
全日本柔道連盟の上村春樹専務理事は4日、国際柔道連盟(IJF)が技の判定基準の見直しを検討していることを明らかにした。現在は「一本」「技あり」「有効」「効果」の4段階ある判定を2段階に減らす案を打診されたいう。将来は国際大会で「技あり」「効果」が消える可能性が出てきた。
IJF内では欧州の委員を中心に従来から「判定基準が抽象的で分かりにくい」という声が上がっているほか、選手からも簡素化を求める意見が出ていた。
例えば投げ技の場合、「強く」「速く」「背中が畳に大きくつくように」投げれば「一本」と規定。3条件のうち1つ欠ければ「技あり」、2つ欠ければ「有効」などとなっている。中間の「技あり」をなくすほか、タックルなどによるポイント稼ぎを防ぐため「効果」を廃止する案が浮上しているという。
しかし、上村専務理事は「競技の本質を変えるものなら賛成できない。実現の可能性は低いと思う」との認識を示した。全日本選手権などで採用される講道館ルールは、効果を除く3段階となっている。
これら国際ハンドボール連盟、NPB・国際柔道連盟の判断において共通するのは、スポーツが日本国内はもちろん、世界的に国際化している、という事実だろう。
それに伴った弊害やルール改正が必要なのは、当然のことであるといえば至極その通りだ。
ただ、私見では、この「国際化」の波のなかに、安易に迎合するのもいかがなものかと思う。
国内ルールはすべてやめて、国際常識に合わせるべきだ、という考えは、「中東の笛」と根本的に何も変わらないと思っている。
スポーツマンシップと、世界ヒューマニズム的な観点を混合して考えては、それこそスポーツの全体主義化でしかなく、スポーツの持つ可能性を狭めていることになる。
ここで、Jリーグが過去に取り入れた、秀逸な「国内ルール」を例に取り上げたい。
「延長戦での4人目の交代」制度だ。
Jリーグは、試合延長による選手の負荷を少しでも減らしてパフォーマンスを上げることを目的に、延長戦での交代枠を最大4人までとすることとした。
今はJはもうこのルールを採用していない(延長戦がなくなった)ものの、
これはなかなかに面白いルールだったと思う。
Jのパフォーマンスを、日本のサッカーを、もっと面白くするための創意工夫がうかがい知れる。国際的なルールと比べても、サッカーのエンターテイメント性や戦略性が高まる、良案である。無くなって残念至極である。
もし、日本のスポーツが『「Baseball」と「野球」は違う』、『地元密着型100年構想』を考え、これらを本気で掲げるのなら、安易に世界ルールに迎合されるべきではない。
もちろん、偏った審判は許されるべきことではないが。
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