1月24日に日本HPが、1月29日にソニーがそれぞれ春の新型パソコンの発表を行った。
「基本スペック」や「Blu-rayディスクドライブ」など、最新技術の導入などに注目が集まったが、
その中でも、私は両社の新製品に共通したある「流行」に注目した。
それは、「カジュアルさ」。
この流行には業界の「今」が凝縮されている。
日本HPは「ZEN-design」と呼称する、独自の和風プリント模様を取り入れているのが特徴。
春モデルでは「hibiki」(響き)、「mebae」(芽生え)、「ibuki」(息吹き)の3デザインが新たに用意される。
また、ソニーも春の新作として打ち出したのはやはり「柄モノ」
ブランド鞄のような、上品さがウリだ。
どちらにも共通していえるのは、
「カジュアルな柄モノPC」だと言うことだ。
ここに垣間見えるのは、「PCユーザーの変化」だろう。
以前は、パソコンといえば見た目よりまずは機能・性能。
「何が出来るのか」というのを重視していた。
そんなころのデザインはひたすらに無駄がそぎ落とされ「洗練」されていた、いわば、「刀」のような無駄のないデザインだったと言える。
実際、シャープは妖刀「村正」からその名を取った「MURAMASA」シリーズと言うのを世に送り出している。
それが、近年のiPodの台頭とAppleの逆襲で、より「カジュアル」にPCを使いたいというニーズが出てきたのではないだろうか。
それは、普及によって、消費者の意識が洗練され始めたと言うことも出来るのかもしれない。
そんな流れに乗った、今回のコンセプトデザインには、
「PCを持って町を歩こう」
というメッセージを強く感じることが出来る。
それは先日、発表されたMac Airにも言えることだ。
もともとデザインに定評のあるマッキントッシュから出た、まさに「町歩き用PC(町で見せびらかし用PC)」と言えるだろう。
あらゆるものをリーズナブルに手に出来るようになった今、機能以外での消費者へのアプローチが以前にもまして重要となっている。
PCの世界で「軽量化」の波は去った。
では、次は?となったときに、
「軽量化したものを持ち歩こう!見せびらかそう!」
となったのは必然なのかもしれない。
そんな流れを象徴するのが、この春のPCデザイン戦争である。
さあ、生き残るのはどのメーカーか!?
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